山梨なるほど地場産業見聞録 イメージ
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「印伝」という言葉は、江戸時代に書かれたいくつかの文献の中に登場し「印伝」が初めて登場するのは十辺舎一九の「東海道中膝栗毛」である。現在では「印伝」という名称は「印度伝来」を略したものではないかと推測されている。
甲州印伝には製作者の名前を刻む習慣がなかったこと等から、甲州印伝の起こりを正確に知ることは困難であるが、遅くとも江戸時代末期には技術・製法が確立され山梨県内に産地を形作っていたと考えられる。戦後、財布・巾着から始まりハンドバック等色々な物が作り出され目覚ましい技術革新によってより大衆的な製品になっていった。
本県の特産物として、確固たる存在を保ってきた甲州印伝は、戦後の日本経済の復興と共に販路も拡大し、新たな製造業者の参入など、より一層の「甲州印伝」の普及、産業の活性化に努めている。

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甲州印伝の特徴として鹿皮に漆で模様を付けた「漆置き」の技法が挙げられる。
漆で模様を付ける前に、ベースとなる鹿皮は、日本古来の技法である「いぶし」、染料に
よる「浸染」、顔料による「更紗」によって装飾されている。漆置きをせず、いぶしだけの製品
は、過去においては甲州以外でも制作されていたが、現在この技法が用いられているのは山梨県のみである。

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